銀線細工・フィリグリージュエリーと透かしパーツの卸売・販売 プティ・マニス

       



ホーム 5-6 金属の人体への影響


アレルゲンになりやすい金属



ちょっと古いデータですが、二つのこんなパッチテストの結果を見つけましたので、引用いたしました。

水銀は猛毒として皆さんご存じのことと思いますが、それ以下の金属は結構アクセサリーとして販売されているものに含まれる金属です。

上から順番に ニッケルスズパラジウムクロムときて、どちらの表でもかなりアレルゲンになる確率が低く、
安全とされている金属が、亜鉛 となります。
わたしたちの日常生活やアクセサリーにはどのように使われているか、簡単にご紹介します。






ニッケル


ニッケルは銀白色の光沢があり、加工しやすく、しかもさびにくく安価です。
古くからメッキや合金、あるいは金メッキの下地に使ったり、割金(わりがね)を行うことにより製造コストを下げ、強度を増すことに使われてきました。

今でもイヤリングやネックレス、指輪、ブレスレット、メガネのフレームなどさまざまな金色装飾品の下地に使われています
かなりの高級品のメッキでもニッケルは使われています。下地にニッケルを使った方が輝きが増すからです

ところが一方でニッケルは、他の金属に比べて溶けだしやすく、汗をかけば、汗に含まれる塩素イオンの作用でより溶けだしやすくなる性質を持っています
(錆びないのと溶けやすいのとは別物なのですね。。。)

そのためアレルゲンになりやすい金属なのです。
現在は金属の混ぜ物としては認められていません。それでも露天や激安ショップの中には、ニッケルの含まれる粗悪なシルバーを売っているところもありますので気をつけましょう。(SV925の刻印はこういう時あまり意味がありません)
またアンティークジュエリーでも、かなりの高濃度でニッケルを混ぜているシルバー製品などもありますので、お肌の弱い方はお気を付けください。

また、今現在でも国際的にも日本でも、ニッケルはメッキの下地に使われることは認められています。
ですがメッキは使いようによっては剥げるものです。その時ゴールドなどのメッキ、コーティングが剥げた時に出てきたニッケルで、お肌に悪影響を及ぼすことが多いのです。
プティマニスの専属契約工房オーナータジオ氏は、このニッケルによるアレルギーを大変気にしているため、メッキでさえもニッケルを使わずになんとか成功させたいと、提携しているメッキ業者さんと、2009年はじめからさまざまな試行錯誤を繰り返してきました。
今ではニッケルを使わない、ニッケルフリーメッキを開発してニッケルと同様の輝きを出すメッキを提供しています。(ニッケルの代わりにより安全性の高い銅を用いています)

そのためメッキにかなりのお金がかかっていますが、使っていただくお客様の安全性を出来る限り追及しています。
どうぞご理解、ご安心頂ければ幸いです。




スズ


スズも今でも安物の金属製品では使われています。
安価なビーズパーツは、大抵ニッケルとスズの混ぜ物が多いですね。

ただチェーンなど体に触れることの多いパーツ、また肌の弱い方はあまりこういった安物の金属は使われない方が安心でしょう。




パラジウム


一般のわたしたちにはあまり聞き馴染みのない金属のように思いますが、、、
実は大変白くて美しいということで20年ほど前には大変流行った金属なのだそうです。
ただ公害が強く出たことで、一応ジュエリーに一定量以上を使うことははばかられるようになったとのこと。

但し、今現在でもわたしたちが目にするものでパラジウムは使われています。

それは、ホワイトゴールド

最近ジュエリーでも、イエローゴールドだけでなく、ホワイトゴールドやピンクゴールドなどがありますね。その中の18Kホワイトゴールドという名称の金属は75%は金ですが、25%がこの結構アレルギー性の強いパラジウムを含んでいます。

シルバーの錆びやすさに悩むプティマニスとしては、ホワイトゴールドめっきをやってみたい、、、といつも言っていたのですが、工場社長の拘りで、パラジウムはどうしても使いたくない、とのこと。
今はパラジウムを使わずに、できるだけ人体に危険の少ない金属で白さを出すメッキをただいま開発中です。




クロム


クロムには3価(Cr3+)と6価(Cr6+)があり、アレルギー性クロム皮膚炎を起こすのは、6価クロム。
ジュエリーでは使うことはありませんが、革製品では、なめしの過程で6価クロムを使用することがあり、時計のバンドや皮手袋など、汗をかく部分と接触して湿疹を起こすことがあります。
特にアンティークなど古いものはよく使われていたそうなので注意してください。





銅は10円玉でお馴染み。銅のお鍋やフライパンもありますしかなり馴染みのある金属ですね。
このあたりから、安全性の高い金属とされているようです。

プティマニスの扱うジュエリーでの混ぜ物には銅を使っています
銀だけでは柔らかすぎて硬度が保てないために、少量の銅を混ぜています。
ただ、錆び始めに少々赤くなってしまいます。その赤さが欠点ではありますが、92.5%スターリングシルバー以上の銀の純度を保っているプティマニスのジュエリーの混ぜ物が銅(と後に出てくる亜鉛を稀に少々)で他の安価な金属を使っていない、というのはプティマニスのプライドでもあります。

また↑でも書きましたが、メッキ加工の際にもニッケルを使わず銅と銀のみを下地として使っています
出来る限り安全性の高い金属を使うためです。

とはいえ、このグラフにもありますように全くアレルゲンにならないわけではありません。




亜鉛


亜鉛は紀元前から利用されており、銅と亜鉛鉱石から製造された真鍮(しんちゅう)がローマ時代の貨幣に使用されていたほど。
亜鉛の最大の用途はメッキで、真鍮は銅と亜鉛の合金です。
また、亜鉛は人の体に必要な元素でして、わたしたちも日常的にほんの少しは摂取しないといけないためにサプリメントなどにも使用されています。

柔らかい銀を硬くするために混ぜ金として、銅とともに少し混ぜることがあります。
ただ硬いということは伸びが足りない、ということなので、入れ過ぎると今度は割れやすくなります。
よって、プティマニスの専属契約工房では、あくまでも銅を銀の混ぜ金として用いてその補助にほんの1%くらい入れることがあります。





ファーストピアスにも使われ、一般には一番安全だと思われている金ですが、これもアレルギーになることがあります。
実は、金は溶け出しにくいのでアレルゲンにはなりにくいのですが、一旦体内に入ると結構かぶれやすい金属です。





銀はどうでしょうか?すくなくとも上のテストでは、銀でアレルギーノなった方々はいなかったようですし、下のテストでも最下位です。そう、銀は極めてアレルギーになりにくい金属なのです
銀はニッケルなどと割金していなければ、金よりも金属アレルギーに非常になりにくい金属のひとつなのです。
太古の昔から食器として使われてきたり、赤ちゃんに銀のスプーンをプレゼントするのはこのせいでもあったんですね。

金よりもずーーっと金属アレルギーの発症が非常に少ない金属であることがご理解頂けたでしょう。
(この表では、金と銅とでは、銅より金の方がアレルゲンになっている方が多いですね)

しかし、逆に云えば少なくとも銀によって金属アレルギーを発症する方も少数ながら居ると云うことです。

そのため、もともと皮膚が弱いとお感じの方、アレルギー体質で色々なアレルゲンがあると言う方は、商品をご購入の際は、皮膚科のパッチテストを検診し、ご自身の体質と金属の種類を知った上で貴金属を選んでくださいね。


また、シルバーアクセサリーで金属アレルギーになった、、と思われている方は、
そのほとんどが銀のせいではなく、銀の混ぜ物に使われた他の金属のせいであることが多いです。

気になる方は、専門医のパッチテストなどをお受けになってください。





◆参考◆

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