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メッキ加工とは

金属や非金属の表面に、金属の薄い膜をかぶせる技術を「めっき」といいます。
また「めっき」という言葉はれっきしとした日本語であって、「塗金」→「滅金」→「鉱金」→「鍍金」→「めっき」と変化してきたといわれています。

wikipediaの装身具という記事では、”装飾具製作にとって、鍍金(メッキ)も重要な技法である。鍍金には安物、誤魔化しというような悪いイメージが付きまとうために「コーティング」と呼び方を変える事が多くなっている。
メッキも「彫金・鍛金・鋳金」と並ぶ伝統的な金属工芸技法のひとつであったものが、現在では軽視される傾向である。”

とありますが、”軽視”されているのは、装飾品、ジュエリーの一般ユーザーにとって、「メッキ」という言葉から連想するイメージであって、実際はメッキはわたしたちの日常生活には欠かせない重要な工業行程です。


めっきの歴史は、西暦紀元前1500年にスズめっきがメソポタミアのアッシリアで行われたとの記録があり、日本で最も古いめっきと考えられるものは、 中国から仏教が伝わったとき、仏像や仏具にめっきがしてあったといわれています。
また奈良の大仏も金メッキがしてあるのも有名ですね。
そして、18世紀に入ってから工業の発達と共に電気めっき技術も急速に進 歩し、現在に至っています。
【参考:外部サイト・ めっきの歴史 from 東京都鍍金工業組合サイト】



工業製品のメッキ


わたしたちの日常生活では、装飾品だけでなくありとあらゆるものに対して様々な用途に応じたメッキがなされています。

電導性をよくするために金メッキ、銀メッキは電気製品の内部部品に数多く使われていますし、パソコンなどの電子機器の電磁波障害を防止するために銅とニッケルによる複合めっき、カメラの内外装部品、自動車やオートバイでも、黒色クロムめっき、他にハンダ付けをよくするためであったり、鉄の浸炭を防ぐために銅メッキもされています。

そんなことで、日常生活を送るのに欠かせないほど、ほとんどの品物のどこかにメッキ工程がなされていると言っても過言ではないほどの、重要な工業分野なのです。

【参考:外部サイト・ メッキの機能別分類・from 東京都鍍金工業組合サイト】



装飾性メッキ


また装飾性を高めるためのメッキというのも、ジュエリーだけではなくインテリア用品には錆止めと艶出しのためにニッケルやクロムメッキ、眼鏡にはロジウムメッキ、管楽器には金メッキ、フルートなどには銀メッキがなされています。
それぞれの金属の特徴を生かしたメッキがなされているのです。



ジュエリー・アクセサリーにおける金メッキ


ジュエリーの分野で行っているメッキはほとんどが「電気メッキ」というものです。
イオン化できる電解液をつくり、そこに品物をマイナス極にして通電することにより、めっき液中の金属イオン(M+)が引き寄せられて金属膜ができるというもの。
電圧や電圧による温度の上げ下げ、など日々緻密に管理されています。【参考・外部サイト・図解と写真など from めっきのひろば】


ではなぜ「メッキ」と効いて「安物、ごまかし」というイメージがついてしまったのか。
日本語で「メッキが剥がれる」という言葉があるからでしょうが、実際安物のアクセサリーでメッキがすぐに剥がれて色がくすんできてしまうことが多いからではないでしょうか。

とはいえ、安物のメッキと、高級品に施すメッキとは、手間暇とかける費用が全く違います。


安物のメッキというのは通称「フラッシュメッキ」と呼ばれるもので、ほんの数秒単位でその電解液に漬けただけの物、厚さにして0.01ミクロンもない、ごくごく薄いメッキなのです。(日本では厚さの定義付けはなされていません)
要するに耐久性の必要のないもの、ただその場だけ高級感が出て綺麗に見えれば良いもの、などに使うのには大変有効で、安価に済む処理のことを言います。
ほんの少しつけるだけで薄くは色がつきますので、どんな形状の物でもメッキをかけることができ大変便利です。
実際ビーズパーツショップなどで販売されている、安価なゴールドパーツというのは、大抵、スズやニッケルの合金パーツに、こういったゴールドのフラッシュメッキがなされていることが多いようです。


しかし1万円から数万円かかるジュエリーでされているようなメッキは、もっと丁寧な仕事が施されています。(業界用語で「厚付けメッキ」というそうです。日本で厚さの定義はなされていません。)
厚付けメッキは、すべてのアイテムに均等に電解溶液が着くように、一つずつの商品を、隙間を開けて銅のワイヤーで結びつけて準備します。
それはもちろん人の手でやらないといけません。メッキ処理が終わってからも一つずつワイヤーをほどいて外さないといけない。
そして、電解溶液の電圧、温度、PHなど細かな検査をしながらじっくりメッキをかけていきます。
これほど丁寧に処理する業者のメッキ加工であれば、簡単には剥げないのが、高級品の金メッキなのです。



プティマニスのフィリグリージュエリーにおける金メッキ・ピンクゴールドメッキ



プティマニスのジュエリーには、あらゆる手段を尽くしてお肌に優しく高級感のあるメッキをしています。

上記のように、プティマニスが現在依頼している国内のメッキ業者は、ジュエリーだけでなく工業分野などの他分野のメッキのお仕事もされている、メッキのプロです。
たださほど大きな会社ではないので小回りが効きやすく、当方工房オーナー・タジオ氏が普通のメッキではなくより一層肌に優しいものを、とお願いして色々と共同で日夜開発をしています。

  • 厚さについては、もちろん厚付けメッキです。
    これ以上厚くし過ぎると、フィリグリーの模様がボケてしまう、という限界まで厚くしています。
    これによって、ジュエリーとしてお肌に身につけていても、鋭利な刃物で削ったりしなければ十分な美しさを保てるように処理していただいています。

  • 色の統一性のために、電解溶液の管理に日夜、電圧、温度の管理を細かくしていただいています。

  • ニッケルフリーのメッキをしています。
    通常、金メッキの際は下地にニッケルをメッキしています。しかし、万が一一番表層のメッキが剥げた際にニッケルがお肌に悪さをすることがある、ということで、ニッケルを省き、銀と銅だけで下地にニッケルをコートしたときと同様の艶を出しています。工程が何度も増えるうえにニッケルほど安価ではないので、かなりの費用をかけています。
    ニッケルについてはこちら

  • 新色の開発をしています
    ピンクゴールドは金と銅の混ぜ具合で生み出す色合いのことを言います。
    【参考・外部サイト・金メッキの種類 from モノづくり受発注サイト・モノづくり講座】
    ただ、今までのピンクゴールドよりもさらに一層可愛らしく、ゴールドにない味わいと耐久性を求めて、その他諸々の要因で色々な色の開発を行っています。

  • 銀の錆び防止色の開発もしています
    わたしはホワイトゴールドがいい、と言っていたのですが、ホワイトゴールドによく使うパラジウムにアレルゲンの可能性が多いという評価もあるため、控えています。
    プラチナやロジウム、金などの混ぜ具合、コートの具合によって、銀の美しさを表現できて錆びを抑えられるメッキの開発をしております。
    ちょっと時間がかかりそうですが、、、乞うご期待。





◆参考◆

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